その67 下っ腹のおはなし ~ヴァイオリニストの筋トレ~

その67 下っ腹のおはなし ~ヴァイオリニストの筋トレ~

世の中の女子は、今も昔も、「下っ腹を凹ませたい」と思うものです。(よね?)

最近私は「下っ腹ってどうしたら引っ込むの?」と聞かれることが急増しておりますし(笑)、

もちろん、私もそうです。

以前、エッセイ「その57」「その65」で腹筋のお話をしましたが、

今日は「下っ腹」という観点からお話してみたいと思います。

4つの「腹筋」

「腹筋」と呼ばれるものは全部で4つあります。

①腹横筋 ②腹直筋 ③内腹斜筋 ④外腹斜筋

「その65」で書いた「腹筋を割りたい」というのは、この中の ②腹直筋 の割れ目の事を言っています。

腹直筋は「多腹筋」といって、筋腹が別れた形をしているので、元々割れています。鍛えると、それぞれの筋腹が育ち、分かれ目が目立つようになり、それに加えて皮下脂肪が薄くなると、外からでもよく見えるわけです。

↓ ココが「割れている」腹直筋

この4つの筋肉の中で、1番深層にあるのが

①の腹横筋です。(一部、腹直筋が一番深層になる場所もありますが、多くの範囲において腹横筋が1番深層)

下っ腹のためには

「下っ腹」に凹ませるにあたり、とても大事なのは、まずは①の腹横筋です。

「腹横筋」は、普段から意識していないと、上手く使えなくなってしまう人がとても多い筋肉です。

一番深層にある腹横筋が弛んでしまうと、引き締める+コルセットのように支える役目の人(筋肉)がサボっていることになり、そこに重なる他の筋肉も弛んでしまいます。

ですから、

「下っ腹を凹ませたい」と思う人は、まず、意識して「腹横筋」を使えるようにするところから始めるのが良いと思います。

でも、腹横筋ってどこ?と思いますよね。

まずは「自分の腹横筋を知る」というところが、美しいお腹をつくる第一歩なのではないでしょうか。

腹横筋は、けっこう広い範囲にわたって、腹部を覆っています。

↑ 胴体を覆っている感じなのが、全て腹横筋です。

その上に、腹直筋が縦に入り ↓

Screenshot

更に上をきれいに覆っているのが、内腹斜筋群と外腹斜筋です。↓

Screenshot

腹筋運動のタイプ

さて、

ここからは、◯◯筋ではなく、全体的に「腹筋群」という意味でお話します。

下っ腹を凹ませたいのなら、「腹筋の下の方」を意識して動かせるようにしなければなりません。

多くの人が「腹筋運動」と言った時に思い浮かべる「クランチ」というエクササイズは、下半身を固定したまま上半身を起こしていく運動で、この場合は、腹筋群の「より上の方」が鍛えられます。

「下っ腹」までは、なかなか鍛えられません ↓

逆に、上半身を固定して、下半身を動かすタイプの「レッグレイズ」の方が、下っ腹に効きます。

お腹のなるべく下の方を意識して行うのがおすすめです。

「下の方」を鍛えたいのであれば、「下の方」から動かすタイプがよい、という訳です。

鍛えれば凹む?

さて。今日の本題。

下っ腹は、鍛えたら凹むのか? という事についてですが・・・

すみません、鍛えたら必ず凹むとは限りません(それ言っちゃう?)

だって、ほら、

力士は、めちゃめちゃ鍛えていて筋肉があり、体幹も強いはずですが、お腹は凹んでいません。鍛えてはいるけれど、お腹を凹ませようとしていないからですね(鍛える目的が違う)。

鍛える、と、凹ませる、には違いがあります。

●鍛える→動かせるようにする、強くする、肥大させる、など。

「動かせるようにする、強くする」は機能面のお話、「肥大させる」は強度と見た目のボリューム感アップです。

「鍛える」には、色々な意味があるということ。

それに対して、

●凹ませる→引き締める、そして見た目を細くする、ということですので、ビジュアルです。

基本的には「鍛え」ないと「凹み」ませんから、「まずは鍛える」のが必須です。が、

鍛えたからと言って、凹むかどうかは・・・必ずしもそうではないということ。

女子の望む「平らなお腹」は、引き締まって「余計な脂肪がない」という事ですから、鍛えることに加えて、食事も重要になります。

難しいものですね。

鍛えないで脂肪だけ落とすことも、

実は、出来ないわけではないのですが(体験済み)、そういう事をすると、人生を棒に振ることにもなりかねません。→ ダメなダイエットのお話はこちら

腹筋、どうやったら良い?

「腹を凹ませたい」人は、必ず健康的なアプローチでお願いします。

トレーニングは必須、ということですね。

ご自分で腹筋運動をやってみても、なんだかしっくりこない、出来ているのかどうか分からない、何から始めればよいか分からない・・・という方は、「レッグレイズ」をYouTubeで検索してみましょう。それでもイマイチ効きが悪かったり、腰が痛くなってしまう方もいらっしゃるでしょう。

私も、なかなか腹筋に効かせることができるようにならなりませんでした。難しかったです。

そんな方は、トレーナーさんに教えてもらいましょう!

腹筋を鍛えると、見た目だけではなく、良い事が沢山あります。

ヴァイオリンも、相当上手くなります!

トレーナー国際資格

NASM-PES 2024年6月取得

NSCA-CSCS 取得中(試験合格済)

ヴァイオリニスト、音楽家に特化したトレーニング指導を始めております。

詳しい詳細は、お気軽にお問い合わせください。

(サイト内準備中です)

「ヴァイオリニストの筋トレ」シリーズ

その38 ヴァイオリニストの筋トレ①「私と筋トレ」

その39 ヴァイオリニストの筋トレ②(リハビリ編)チェストアップ

その42 ヴァイオリニストの筋トレ③(リハビリ編)ドローイン

その43 ヴァイオリニストの筋トレ④ 体幹の重要性

その44 ヴァイオリニストの筋トレ⑤(リハビリ編)肩のインナーマッスル

その45 ヴァイオリニストの筋トレ⑥(リハビリ編)「股関節の謎」ヒップヒンジってなに?

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