その68 肩凝りにならないようにすることは可能か? (ヴァイオリニストの筋トレ)

その68 肩凝りにならないようにすることは可能か? (ヴァイオリニストの筋トレ)

ヴァイオリンを弾く皆さん、または他の楽器の方々も、よく肩が凝りますよね?

え?凝らない?

確かに、たまーに、「この人は、絶対肩が凝ってるはず」というような見た目の方でも「私、凝らないのよ」という方もいらっしゃいますよね・・・。(それはきっと、感覚の問題?)

でも、一般的には、楽器を弾く人も弾かない人も、肩が凝る人は多いはずです。

そして、「凝り」が酷くなると「痛み」に変わってくることもあり、私の場合は(肩に限らずですが)凝りと痛みでヴァイオリンが弾けなくなるくらい困ってしまった時期もありました。

(その頃のことは、こちらに書いております → 特別エッセイ「ヴァイオリニストの痛みとリハビリの日記」)

つい最近も、ヴァイオリニストの方に聞かれました。

「肩が辛いんだけど、どうしたら良いんだろう?」

肩凝りは、地球上の大多数の人のお悩みではないでしょうか。

・・・

ここまで読んだ方は、私が「トレーニングをすれば、肩が凝らなくなるよ」と言うと思っていませんか? 

それは・・・少し違います。だって、

肩は、凝るものですから。

肩は、凝るもの

肩が凝らないように、気を付けることは出来ます。

でも、「まったく凝らないようにする」というのは不可能です。

特に現代においては、スマホやパソコンを長時間使いますし、そうでなくても、お仕事をしていれば肩は凝りますよね?

ある程度は、皆凝るのです。それ自体は、あまり問題ではありません。

では「問題」となるのはどういう場合か?と言いますと、

「肩凝りが酷すぎて仕事に影響する」とか、「日常生活でも苦しい・辛い」ほどの状態になってしまって、回復ができない場合ではないでしょうか。

たかが肩凝り、では済まない場合

日常生活に支障をきたしたり、お仕事が遂行できなくなってしまうほどの肩凝りに悩まされる方々は、一定数いらっしゃいます。

そんな場合は、「改善」への道を辿ることが急務ですね。

肩凝りを酷くさせてしまうような理由や、凝ったまま「回復しない」原因を探り、そこに対処していくことで、肩凝りを改善させ、「普通の肩凝り」のレベルに戻すことは、確実に可能だと思います。

なぜ肩が凝るのか

さて、そもそも、なぜ肩が凝るのか?というと、

僧帽筋の上部や、首周りの筋肉が固まってしまって、血行が悪くなるからです。

なぜ固まってしまうのか?というと、

その辺りの筋肉が頑張りすぎるからです。

① そこにばかり負担がかかって、頑張りすぎてしまうから凝る、という事もありますし、

② 他の部位の筋肉がサボっているから、そこが頑張らなければいけない状況になってしまう、という事もあるでしょう。

また、

③ お仕事で肩が凝った後に、肩凝りを回復させる作業をしないままにすることや、

④ お仕事以外の日常生活の中で、常に肩凝りになるような姿勢や動作を繰り返してしまう、

という事で、どんどん凝りが悪化していきます。

ですから、

① → 頑張りすぎて固くなった筋肉をほぐして、血行を良くして、

② → 他の部位がサボっているならば、サボらないように刺激を入れ、頑張らせる(鍛える)、

という事を繰り返していけば、

③と④も同時に出来て、肩凝りはきっと軽減されます。

その②の段階で、エクササイズやトレーニングが有効な場合が多いのです。

・・・

それでも、「まったく凝らなくなる」ということは、ありません。(きっぱり)

「多少は凝る、けど、なんとか回復する」が、二足歩行をする人間としては、精一杯の「良好な状態」なのではないでしょうか?

重要なのは、回復力

仕事をしたり作業をしたり、ましてやヴァイオリンなどを弾くのであれば、「ある程度凝ってしまう」ことは、もう、仕方がないと諦めましょう。

でも、凝ったまま放置してしまっては、先ほどの「日常生活に支障をきたす」レベルまで悪化してしまうこともあり得ます。それは絶対に避けなくてはなりません。

そうならない為に、マッサージを受けたり、整体に行ったりしますか?

もちろん、それも良いです。先ほどの①の部分ですね。

でも、毎日マッサージに行くわけにはいきませんから、

「自分の力でどこまで回復できるか」という、「回復力を上げる」ことが、最重要なのではないでしょうか? そこが、②の部分です。

身体中が凝っていたし痛かった

私は以前、身体中のあちこちに痛みが出てしまい、ヴァイオリンを弾くことが困難になったばかりか、日常生活でも不自由なことが沢山あるような状態になっていた時期がありました。

その原因の根本は、痩せてしまったことによる筋力や体力の低下でしたが、

首や肩は常に凝っていたし、

寝違えて首が痛くなる頻度も多かった。

筋力が低下すると、普段の姿勢も悪くなりますし、日常生活の中でも正しい動作が出来なくなってしまうので、「ヴァイオリンを弾くから肩が凝る」ではなく、朝起きてから夜寝るまで(寝ている間も?)、常に凝りを助長し続けるような身体になってしまっていました。

今は、肩が凝っても、回復出来る身体になりました。

明らかにトレーニングの効果です。

トレーナー国際資格

トレーニングの効果を、是非ヴァイオリニストや音楽家の方々にも広めたい!と強く思い、ヴァイオリニストに大切なトレーニングを指導できるようになるため、猛勉強をして、トレーナーの国際資格を取得いたしました。そして、引き続き身体の使い方について勉強を続けています。

NASM-PES 2024年6月取得

NSCA-CSCS 2024年7月取得

ヴァイオリニスト、音楽家に特化したトレーニング指導を始めております。

詳しい詳細は、お気軽にお問い合わせください。

(サイト内ページ準備中です)

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