その69 ヴァイオリニストと、トレーナー?
私は、学生オーケストラの「トレーナー」をしています。
マンツーマンでヴァイオリンを教えるという行為も、実際、内容としては完全に「トレーナー業務」だと、私は思っています。
そして、今度は、ヴァイオリンだけでなく、「ヴァイオリンを上手に弾くための身体」を作るための、
トレーニングやエクササイズを教える「パーソナル・トレーナー」
を、始めることになりました。
自分の不調経験から
長年の不調から完全に回復するのに、トータルでは2年くらいかかりました。
その回復途中に、ずっと思っていたこと。
回復した暁には、こんなに大変な思いをする人が他にいるのなら、力になりたい。
また、今は元気に音楽活動が出来ている人でも、この先ずっと健康でいられる保証がないのだから、音楽家の方々に「身体づくりの大切」さを真剣に広めたい。
それともう一つ、
身体の動かし方を学ぶと、学習者の方々の上達スピードも速くなる!ということを広めたい。
身体のケア、していますよね
もちろん、皆さん、身体が資本だということは充分に理解していると思いますし、ケアもされているでしょう。
私だって、身体には気を付けていました。よく、整体等にも行っていました。
でも、いざ不調になった時に、7年も解決策が見つからずに悪循環に陥ってしまったということ。
解決方法は、それまで思いもつかなかった「エクササイズ」だった、ということ。
これは、もしかしたら、私だけの問題ではないのでは?と思ったのです。
私に、何が出来るのか
ただ、絶不調から回復した経験を、どう、周りに還元していけるのか・・・と考えた時、
初めは、文章(ブログ、エッセイ)を書くということしか、思いつきませんでした。
「自分が学んだエクササイズを、他の人に教えたい」と思っても、
ヴァイオリンのレッスンの中で、ついでに教えるのならまだしも、
「トレーニング・セッション」として教える資格は、私には無いよなぁ・・・私はただのヴァイオリニストだもの・・・と、ずっと思っていたのです。
運命の再会
そんな時に運命の再会があり。
なんと、昔の友人が、ヴァイオリニストとトレーナーを両立していたのです。
多分、草分け的な?知る人ぞ知る?
あまり一般的ではない業務形態だと思うけれど・・・
しかしね、
そもそもフリーランスの音楽家なのだし、「一般的」という言葉に合うように働く・・・って、意味なくない??と・・・
彼女を見て、気付かされました。
私ってほんと、気付くのが遅いんですよねぇ。
・・・それが、2024年の2月のこと。
動き出し
そこから、自分がやりたいと思っていることをトレーナー氏に相談してみたら、「いつか、そういう事やるんだと思ってました」と。
え?
早く言ってよ・・・ (←)
・
そこから、やっぱりトレーナーの資格は取っておきたい!から始まって、
今までに2つの資格を取得。
引き続き、身体の勉強、エクササイズの実践、エクササイズ指導の実践・・・と、充実した学びを続けています。
2つの国際資格
トレー二ングの分野には、「医師」や「理学療法士」のような国家資格が存在しません。
すべて民間の団体による資格となり、団体により、特色があります。
NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会) CSCS
1978年設立という、この種の団体としては一番歴史のある米国NSCAの、CSCS(ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト)という国際資格を取得。
NSCAは、「アスリートのパフォーマンスを最適化するための、身体の調整と強化」のための、より専門的な知識を網羅しているところが強みです。
そして、私はこの文言の「アスリート」を、「音楽家」に置き換えます。
![](https://michikokobayashiviolin.com/wp-content/uploads/2024/07/unnamed1-1024x791.jpg)
NASM(米国スポーツ医学協会) PES
NASMの設立者は1987年に理学療法士マイケル・クラーク博士によって設立。
怪我の予防、スポーツパフォーマンスの向上からリハビリテーションまで、こちらも、幅広い知識を網羅した教育プログラムです。
PES(パフォーマンス・エンハンスメント・スペシャリスト)は、「動きやすく、痛めにくい身体」を作るための包括的・実践的な知識を有する資格です。
機能的な身体の動きを身につけ、強化し、「痛めにくい身体」で、演奏活動を長く続けられるように・・・という私の目的にも合致しています。
![](https://michikokobayashiviolin.com/wp-content/uploads/2024/07/unnamed.png)
演奏表現学会 2024年9月例会
michikoviolin は、ヴァイオリニスト 兼 トレーナーとしての出発という、このタイミングで、
機会をいただき、演奏表現学会の9月例会にて、「音楽家の身体づくり」について発表をさせていただけることになりました。このトピックでの発表は、生まれて初めてです。
詳細はこちらへ。
サイト内、準備中です(2024年8月現在)
トレーニング・セッションの詳細、コンディショニングとはなにか?等、これから順を追ってお伝えしてまいります。
サイト内、専用ページも作成中です。少しお待ちください。
どうぞ、これからも小林倫子をよろしくお願いいたします。
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