小林倫子について

エッセイ

その28 音楽だけが人生ではない

20代の頃は、ヨーロッパの数々のコンクールに出場しました。 なかなか入賞することは難しかったですが、コンクールを受けるという口実で、色々な国に行って、各国の文化や空気を体験し、そして世界中から集まるヴァイオリニストと交流出来たことは...
エッセイ

その25 ネガティブ道

もう、かれこれ20年来お世話になっている方がいるんですけれどね。 ​ それはそれはポジティブな方で。 山あり谷あり、本当に色々な経験をされてきた、人生の大先輩なのですが、とにかくいつも前向きな発言しかしない。 私は...
エッセイ

その23 順風満帆な人生

皆さん、飛行機に乗るのはお好きですか? 私が始めて飛行機に乗ったのは小学校6年生の時。 シンガポールまで6時間、単身赴任していた父の元へ遊びに行ったのでした。 高校生以後は、私の海外行きはヨーロッパ方面が主流になり、飛行時間は一気に...
イギリス

その21 質問と沈黙

私がイギリスで習ったD先生は、とても質問の多い先生でした。 初めてレッスンをしていただいた時の最初の質問は、 「What is “music”? 」(“音楽”とは、何のことだと思いますか?) な…なにそれ。 ヴァイオリンのレッスンと...
エッセイ

その19 ピエール・ブーレーズ氏の思い出

イギリス留学中、大学院に在籍していた頃のある日。 ヴァイオリンの先生から突然、あるオーケストラのヨーロッパツアーの仕事を紹介されました。 ドイツを本拠地とするアンサンブル・モデルン Ensenble Modern という団体の、オー...
エッセイ

その18 永遠のあこがれ

年の瀬となり、母が何かと、空いた時間にごそごそ、ごそごそ・・・と家のあちこちの整理をしています。大掃除ならぬ大片付けということなのか、そういう訳ではないのか・・・。 そしてどこかから、一枚のコンサートチラシを発見して来ました。 ...
エッセイ

その17 「雨の歌」への想い

去る2015年11月29日に行ったリサイタルの舞台上でお話したことを、文字にまとめました。 照れくさくてお話できなかったところもあり、書き加えております。                                  ♪♪...
エッセイ

その8 恩師たち3

私は、良い先生に続けて巡り会えたお陰で、基礎をしっかり習う事が出来てとても幸運だったと思います。その後、思いがけないきっかけにより、渡英してタケノ先生に師事し始めました。 そこでは、あまりのカルチャーショックの大きさに、それまでにコ...
エッセイ

その7 恩師たち2

高校で、初めて音楽学校という環境に入った私は、毎日がとても充実していました。 そんな時、弦楽合奏の授業を担当して下さっていたのが、私の次の先生となる徳永二男先生です。先生の合奏指導が素晴らしかったので、「この先生のヴァイオリンのレッスンを...
エッセイ

その6 恩師たち1

私は、ヴァイオリンを習い始めてから今までの間にたくさんの先生に出会って来ました。 メインで習った先生方以外にも、講習会などで習った先生など、すべての先生方を挙げたら切りがありません。 楽器を習うという事に限らず、良い先生との出会いや...
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