その38 ヴァイオリニストの筋トレ①「私と筋トレ」
トレーニングの動画(半おもしろ動画、でも至って真面目)をいくつかアップしております。
その理由は・・・
・一見、運動音痴なヴァイオリニストも、こんなことをしているんですよ
・ヴァイオリンの演奏に、トレーニングが重要な役割を果たしているという信念
・あまりにも初心者な姿を晒して、「トレーニングなんてできないわ」と思っている方々にも「大丈夫ですよ」と伝えたい
そして、その結果を音楽で表現していきます、という宣言でもあります。
さて、そんな私ですが、トレーニングに目覚めたのは最近のことではありません。
とりあえず、これまでのトレーニング遍歴について少しお話したいと思います。
「トレーニング歴」
初めて「トレーニング」なるものをやってみたのは、
30歳になった頃だったでしょうか。
わたくし実は、20代の頃、かなり痩せてしまっておりまして、、
28歳の時に、ある体重を切ったのをきっかけに、やっと「これはマズイ」と気がつき、「体重が戻るように」と心がけるようになりました。
が、30歳くらいの時、「ただ太ってもダメなんじゃない?」と思ったんですね。
痩せすぎは全然ダメだけれど、このまま、ただ太ってよいのか…。太いなら太いなりに、筋肉がなきゃダメじゃない?と。
ちょうどその時、郵便受けに入ってきたのが、最寄駅の加圧トレーニングジムのチラシでした。
その頃、加圧トレーニングが第一次ブームになっていた時で、新しいもの好きな私は、すでに興味があったので、行ってみました。そして、入会金半額キャンペーンをやっていたので、そのまま入会。
そのジムを含め、「加圧トレーニング」は、2年半くらい続きました。が、
やめてしまったのです。
辞めた理由は、「なんだか、首が痛くなることが増えて・・・」
「これ以上痛くなったらヴァイオリンに悪影響になるから嫌だな」と思って、トレーニングをお休みすることが増えてきて、ちょっと体を立て直したほうが良いかもしれない、と思ったのです。
とりあえず加圧トレーニングジムを辞めて、鍼や整体で体を整えつつ、無理のない範囲で自主トレをしていこう、と、思ったのですが・・・。
結局「自主トレ」なんて、できないですよ。
加圧トレーニングは、「予約をするから行く」でモチベーションが続いていたのですが、それが無くなると出来ないものです。
近くのジムには入っていたのですが、お風呂にだけ通うような状態になっていきました。
その後に、こちらのストーリーに繋がっていきます…
↓
「痛みとリハビリの日記」の中にもありますが、
その後、私がトレーニングを再開したのは2017年でした。
音楽家の知り合いから噂を聞き、訪ねていった、加圧トレーニング。
加圧トレーニングというのは基本的にはマンツーマンですから、パーソナルトレーニングと同じです。
こちらでのトレーニングは、割とスパルタな指導の元、とても充実していたのですが、紆余曲折あり、最後には、トレーニングで更に体を痛めてしまいました。
パーソナルなのに痛めるなんて、と思われるかもしれませんが・・・決してトレーナーさんのせいではなく、私が、監視外でやり過ぎてしまった、という部分が大きいと思います。一人でやっていると、どうしても段々自己流になってしまいますので。
「数値」を追い求めてしまっていたのも、やり方としては良くなかったと思います。
そして今考えると、
長年の痛みや不安によって、すっかり体の動かし方が変わって、筋力も極度に落ちてしまっていたので、「普通の人がする普通の筋トレ」すら、出来る状態ではなかったのかもしれません。
でも、色々と褒めていただいて、更に頑張ってしまった結果、
肩、背中、股関節…色々と壊れました。すぐに治ったものもありますが、特に右肩の痛みは長引き、演奏に直接影響が出てしまい、本番が怖くなっていきました。
「トレーニングをしていれば筋肉痛にはなる訳だし、どこかを痛めることも想定内」なので、そこを乗り越えていかないと先に進めないのかもしれませんが、
この時の私は、継続不可能な状態になってしまいました。
その後も紆余曲折があり、、(例の「日記」参照・・・)
ある時やっと、適切なアドバイスを受けられる場所へ辿り着き、
痛めてしまった体の鍼治療と、「筋トレ以前」であるリハビリを、始めることになったのです。
「リハビリ」からのスタート」
「普通の人がやる普通の筋トレ」さえも出来なくなっていた私の体を、まず、「より普通に」近付けていく作業。
例えば、どんなエクササイズをするにも、ある程度「良い姿勢」を取ることが大切なのですが、「良い姿勢」を取るには、それ自体、ある程度筋力が必要なものです。
腹筋やら背筋やら臀筋やら。そして胸郭を上げないと。
でも、腹筋は全然使えないし、胸郭を上げようとしたら、背中がピキっときて動けなくなる始末。
全てにおいて、こんな感じで、
「普通の人」よりも何段階も下の方からのリハビリでした。
でも、その時にやったリハビリは、すべての根幹であり、より健康な生活を送るために(ヴァイオリンを弾くかどうかに関わらず)、すべての人にとって必要なことだと思います。
リハビリを始めたのが2020年の6月。この時点で私は、この「リハビリ」が「筋トレ」に繋がるということを全く想像が出来ませんでしたが、今は一応、「トレーニング」と呼んでもいいような内容になってきています。
時間はかかりましたが、本来やりたかった「トレーニング」に、やっと、戻って来れています。
そして、ヴァイオリンの演奏に「繋がっている」と実感できています。
そんな、リハビリから現在のトレーニングまで、私のやってきたこと・やっていることを、YouTubeチャンネルと合わせて、今後はこちらでも紹介していきたいと思います。
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