その65 「腹筋を割りたい」 ヴァイオリニストの筋トレ
腹筋は嫌い
「エッセイ その57」で、腹筋のお話をした時にも書きましたが、
わたくし、腹筋は嫌いです。
でも、お腹がタプっとするのは、もっと嫌なのです…!
そもそも私が昔ダイエットをし始めた高校生時代も、ウエストを細くしたい、というのが1番の希望でした。(そのダイエットの代償で、身体にさまざまな不調をきたしたお話は、こちらです)
「腹は凹ませたい。でも腹筋なんてやりたくない」
これって、人類(特に女性)全員の悩みではないですか?
「具体的な目標」
ある日、
「トレーニングの目標」について、肩こりラボ所長と話し合っていました。
私が初めから一貫して言っていたのは、私のトレーニングは「ヴァイオリンのため」ということなのですが、それって、けっこう漠然としているじゃないですか。
「ザックリと」なら、それで良いのですが、もうちょっと目標を具体的に言語化しましょうよ…という話の流れで、「一旦ヴァイオリンから離れて考えてみてもいいかもしれませんよ?」と言われまして。
そこで悩んだ結果、私は「腹筋を割りたい」と言ってみました。当時私はまだ、腹筋で筋肉痛になったこともなかったので、さすがに相手にされずに終わりましたが、、、
腹筋が割れているフルーティスト
話は遡ります。
今から10年くらい前のことです。あるフルーティストさんと、仕事でご一緒しました。彼女はすごくエネルギッシュでバリバリと活躍されている方です。
仕事に対する徹底した姿勢がとても素敵。「さすがプロ」と、プロの私が見ても溜息が出てしまうような。
その方が、仰いました。
「音楽家はとにかく体力と健康が命だから、私、鍛えてますよ。フルートって体幹が大事だし。腹筋割れてますもん」
その頃私は、トレーニング自体はした事がありましたが、腹筋を一生懸命やったことは無かったし、ましてや「割る」なんて、想像も出来ないことでした。
腹筋が割れている人達は、別世界・別の星の人?くらいに感じていましたので、こんなに身近に腹筋が割れてる人がいるんだ!?ということに衝撃を受けました。
でも、自分もやってみたいとは、これっぽっちも思わなかったのです。
もしかして、腹って、割れるの?
それから何年か経ち、加圧トレーニングを頑張っていた頃のことです。(2019年初めごろ)
ある日私は、突然「プランク」というエクササイズが出来るようになりたい!と思って、毎日練習し始めました。あるフィギュアスケート選手が、体幹トレーニングのための「プランク」が好き、と話しているのを聞き、影響されたのです。(人に影響されやすい性格)
毎日プランクをやってみたら、思わぬ結果が付いてきました。
お腹に、今まだ見たことがない「線」が現れたのです。
それを見て「え?もしかして…このまま頑張ったら、腹筋って、割れるのかしら?」と。
それまでは、可能性すら頭をかすめた事がなかった私が、一気に「腹筋割り」に興味を持ったのでした。
その後も頑張っていたら、「割れ」はしませんでしたが、線はますますクッキリ。サイドプランクを始めたら、斜めの線、そして「くびれ」も出てきました。
「プランクってすごいな」と思い、俄然やる気になった矢先…身体を痛め始めました。
体力・筋力が不十分なのに頑張りすぎてしまったようです。
あちこちが痛くなって、トレーニングが続けられなくなったばかりか、ヴァイオリンを弾くのも辛くなって、紆余曲折の後に「肩こりラボ」に辿り着いたのお話は、「特別エッセイ」に記しております。
すぐに元に戻ってしまいました
さて、その後リハビリ経て身体は回復し、トレーニングを再開しましたが、
その頃私のお腹がどうなっていたかというと、太くはないけれど、ぷよっとしていました。身体を痛めてトレーニングをお休みした期間に、すぐに線は消えて元に戻ってしまっていたのです。でも、以前「割れるかも」まで行ったのですから、やれば出来そうな事はわかっています。なので「腹筋を割りたい」と言ってみた訳です。
ただ、腹筋エクササイズ自体は、嫌いです。
以前も、「腹筋」をやったからお腹が凹んだ訳ではなく、あくまでも、プランクをやっただけです。
じゃあ、またプランクをやればいいじゃない?と思ったのですが、プランクって、ちゃんとやろうとするととても難しいんですね・・・。
かつては、ちゃんと出来ないのに無理に頑張ったから痛めた…という側面もありましたので、まずは、「プランクをちゃんと行うための腹筋の力」をつける事が先なのです。
結局「腹筋」をやらなくてないけない。嫌だなぁ。
追い込めばいいだけ
「エッセイ その57 腹筋との戦い」でも書いたように、死闘の末(?)、やっと腹筋に「筋肉痛」を出せるようになった私。
そうしたら、ラボ所長に言われました
「あとはもう、自分でどれだけ追い込めるか、という問題なので。
腹筋割りたければどうぞ。割ってください」
・・・・・ええええ? 勝手にやれって?? そういう事ですか!?
・・・
「腹筋を割るために時間を割くことは出来るけれど、それよりも、やるべきトレーニングが他にもありますから。腹筋ばっかりやっていたら、せっかくのパーソナルの時間が勿体ないですよ?」
とのこと。
・・・・むむむ。
自分で出来ることは自分でやりましょう、ってことですよねぇ。
でもさぁ、「追い込む」って、自分で出来ることなの? 出来ないからパーソナルを受けるんじゃない? とも思うわけですが。
出来るのかしら私!?!?
脂肪を落とせば割れている
さて、ここで衝撃の事実です。
腹筋って、誰でも割れています。(まぁ常識ですね)
ですから、「割れているかどうか」ではなく「割れて見える」かどうか、が問題なわけですよね。
それは、筋肉と皮膚の間に、どれだけ脂肪があるか、に尽きます。
もしかしたら・・・なのですが。
以前、私が「腹筋って、もしかして、このまま行くと割れるのかも・・・?」と思った、その頃、私は結構(今よりも)痩せていて、体脂肪率が下がっていました。
だから割れそうに見えただけなのかもしれません。
腹筋が割れて見えるかどうかと、腹筋の「力」が強いかどうかは、別の話なんですよね。
では、割れ目を見せるために、実はエクササイズしなくても良いのか!? というと、そうではありません。
割れ目が、どれだけ「クッキリ」見えるかは、腹筋の発達具合によりますので、鍛えて強く・分厚くなれば、より、割れが美しく見えます。
体脂肪率は、女性の場合、落とし過ぎると体調に悪影響が現われることがありますので、落とし過ぎはNGです(経験あり)。なので、まずは脂肪云々の話は置いておいて。とりあえずは腹筋を「強く」することが先決です。
腹筋が強くなれば、腰痛予防にもなるし、他にも良いことが沢山ありますしね。
ですから、
皆さんも一緒に腹筋強化、頑張ってみましょうか!
※あまりやったことが無い方が突然行うと、やり方によっては、効果がイマイチなだけでなく、腰痛等になる事もあります。腰痛にならないように、じっくり確実にお腹を強くする方法を行ってください。
ほぼ「腹筋ゼロ」だった私が、腰を痛めずに着々と腹筋を育てていますので、
どうすればよいか分からない!という方は、ぜひお問い合せください♪
「ヴァイオリニストの筋トレ」シリーズ
その39 ヴァイオリニストの筋トレ②(リハビリ編)チェストアップ
その42 ヴァイオリニストの筋トレ③(リハビリ編)ドローイン
その44 ヴァイオリニストの筋トレ⑤(リハビリ編)肩のインナーマッスル
その45 ヴァイオリニストの筋トレ⑥(リハビリ編)「股関節の謎」ヒップヒンジってなに?
その52 ヴァイオリニストの筋トレ⑦「スクワット」ができるまで
コメント