その40 楽器の持ち方

その40 楽器の持ち方

Youtubeにアップしている「小林倫子 ヴァイオリンの基礎」シリーズ、「その3 楽器の持ち方」の、文字起こしバージョンです。

YouTube動画と併せて、ぜひ参考にしてみてください。

皆さん、ヴァイオリンって、どうやって持っていると思いますか?

顎で挟む、と思われる方が、圧倒的に多いのではないでしょうか。

確かに見たかんじ、顎と肩で挟んでいるように見えるとは思いますが、

挟む、よりも大事なことが、2つあります。

では、順を追って説明していきます。

※ちなみに私は肩当てを使用していますので、肩当てありのバージョンで説明をします。肩当てをした方がいいかどうかは、それぞれの体形にもよると思いますので、個別に先生にご相談ください。

はじめに、肩当てのカーブした部分が、ちょうど自分の鎖骨周辺のカーブにフィットするような位置を探しながら、楽器をまず、置きます。

この時に、このように横向きにしてしまう人も多いのですが、

楽器の向きは正面から見て45度くらいが理想です。

この時点で、まだ顎は上げておきます。

楽器の側面は首にタッチさせておいてください。

左手の位置は、こちら↑ or こちら↓ どちらでもいいです。

今、顎はまだ上げているので、手でしっかり、楽器を持っていてください。

首と、肩から鎖骨の辺りに、楽器が体にフィットしているのを感じてください。

さて、次ですが、顎当てをよく見てください。

顎当てには様々な形がありますが、大体の顎当てには、この辺に段差があります。この段差を利用します。

試しにこの段差の内側に指を置き、前に引くと、楽器が宙に浮きます。

(右手の指を、顎当ての段差に引っかけています ↓)

この原理を利用します。

顎を、この段差のところに置くと、それだけで、手を離しても楽器はそれ以上下がりません。ただ、首が疲れてきますので、かならず、左手で支えます。(下の写真は、手を浮かせています)

顎を顎当てに押し付けるように挟む、ということは、基本姿勢を取る時点では、しません。

段差のところに顎があれば、大丈夫です。

顎をなるべく楽にして、顎当ての上にそっと乗せておいてください。

楽器は今、手で支えています。

今までのところで、顎で挟む、という感覚は、ありましたでしょうか?

今までにやったのは、

①楽器を肩のあたりに置く、

②手で支える、

③顎を段差に引っ掛かるちょうどいいところに置く。

この3つです。

初心者の方は、はじめは簡単な左手の動きから始めると思いますので、その間はぜひ、なるべく左手で楽器をささえて、顎と首に力が入りすぎないようにしましょう。時々少し首をゆるゆる動かしてみて力が入りすぎていないことを確認しながら、弾く動作に入っていってください。

もちろん、左手の動きが忙しくなってくると、手だけで支え続けるのはつらくなってきます。そのような時は、顎で支えます(段差に顎が引っかかっているはずなので、それを利用する)。

その時も、首に力を入れ過ぎないように、ずっと入れ続けないように、時々首の脱力を意識してみましょう。

楽器は、腕と顎が協力して、バランスを取りながら、持ちます。

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